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本郷春日踊り
江戸時代から続く子どもたちによる踊り
400年以上の歴史があり、丹波篠山市の指定無形民俗文化財にも指定されている「本郷春日おどり」。丹波篠山市本郷の春日神社で奉納されるこの踊りは、境内に並べられた4つの演台で行われ、近隣の小学生が曲に合わせて踊ります。伝えられている曲目は15種、踊りも「手踊り」「御幣踊り」「扇子踊り」の3種類に分けられています。今回は「しそに菊らぎ」という曲目で「手踊り」が披露されました。かわいい8人の踊り子が真剣な眼差しで踊りを踊る姿に、地元の方をはじめ、多くの方が見守りました。
大人達が曲を演奏するなか、踊り子たちは顔におしろいと紅をさし、約15分間の伝統の舞を軽やかに踊って見せてくれました。息の合った踊りに、参拝者から惜しみのない拍手が送られました。
本殿は国の登録有形文化財にも
この踊りは江戸時代頃から続くもので、当時の風習や文化が息づく貴重な踊りとして受け継がれています。また踊りが行われる春日神社の本殿は、江戸後期に丹波地方で活躍した彫物師の一族である中井氏が手掛けたとされ、非常に多くの精緻な建築彫刻が施されています。2015年には国の登録有形文化財に指定されています。