池尻神社 人形狂言
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池尻神社 人形狂言

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270年の時を超えて受け継がれる、人形狂言の舞台

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丹波篠山市の池尻神社で行われる「人形狂言」は、270年以上にわたって受け継がれてきた貴重な伝統芸能です。 徳永村の庄屋であった中澤傳左衛門が台本を手がけた「神変応護桜」を奉納。人形劇は、地元の人々によって演じられています。この台本は1753年からの記録が残っており、代々引き継がれながら上演され続けています。当日の境内には多くの観客が集まり、歴史の重みを感じる荘厳な雰囲気の中、幻想的な人形狂言が幕を開けました。

神事芸能として紡がれる、長い歴史の証

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この人形狂言に使用される5体の人形は、手入れを施しながら270年間もの間、大切に使い続けられています。元々は氏子たちが代々取り仕切り、演じてきた神事芸能ですが、現在は氏子を中心とする保存会が管理しています。公演では、保存会の会員20名以上が舞台上を動き回り、巧みな人形の操作と見事な語りで観客を魅了。演目「神変応護桜」では、華やかな衣装をまとった人形が繊細な所作で物語を紡ぎ、神秘的な雰囲気の中で歴史と信仰が交差する時間が流れました。

地域の誇りとして未来へ受け継ぐ

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演者や関係者からは「270年続くこの芸を絶やさず、次の世代に伝えたい」という熱い想いが語られました。そして今後の継承のために若手の育成や地域外への発信にも力を入れていくとのこと。 池尻神社の人形狂言は、時を超えて地域の誇りとして受け継がれ、これからも丹波篠山の文化と歴史を伝える重要な存在であり続けるでしょう。