こども三番そう
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こども三番そう

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追入で守り継ぐこども三番そう

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丹波篠山市の追入地区で行われる「こども三番そう」は、毎年秋に地元の追入神社で披露される祭礼です。華やかな装束をまとった子どもたちが、力強い所作とともに舞う姿は、微笑ましくも神聖な雰囲気を漂わせています。地域住民にとって、この祭りは追入独自の文化と子どもたちの奮闘を間近で感じられる貴重な機会となっており、秋の風物詩として多くの人に親しまれています。

旅芸人が伝えた舞が地域の誇りへ

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そもそも「こども三番そう」は、かつて追入を訪れた旅芸人に教えてもらった舞がきっかけとなり、次第に祭礼として定着したと伝えられています。数年前まではこの地域にも多くの子どもが在住し、三番そうを踊ることは名誉とされてきました。しかし近年は少子高齢化の影響で、舞の継承自体が難しくなりつつあるのが現状だそう。2024年の祭礼では、演者を務める子どもが体調を崩し、十分な練習時間を確保できなかったといいます。それでも舞台に立ち、懸命に覚えた振り付けを披露する姿は、地域の宝として大切に見守られました。

途切れさせない熱意がつなぐ未来

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「子どもが少なくても、続けていきたい」と語る地域の大人たちは、子どもたちに舞を教え、祭礼を支えるために尽力しています。病気や練習不足といった困難があっても、地域全体で支援しながら続けられてきたこの祭りには、追入の人々が伝統を絶やさずに守り抜く強い思いが凝縮されています。こうした姿勢こそが、こども三番そうの深い魅力となり、世代を超えて受け継がれていく理由でもあるのでしょう。