諏訪神社の例大祭
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諏訪神社の例大祭

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丹波篠山市の中心部からほど近くに位置する諏訪神社。749年ごろに創建されたこちらは、現在の長野県にある諏訪大社から分霊されたのが始まりと言われています。ご祭神は建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神ですが、諏訪神社が鎮座する山の大杉を神木として祀られていました。ちなみにこの山は「飛の山」と呼ばれていますが、大蛇がこの山をぐるりと7巻半し「安産さそう、五穀豊穣、武運長久」と言ったという伝説もあるのだとか。丹波篠山市内でもいち早く収穫の時期に例大祭が行われますが、五穀豊穣を願っていたことがわかります。

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宵宮、本祭と2日間にわたって行われるこの祭礼では、様々な催しが行われます。特に珍しいのが本祭。東岡屋、西岡屋と東西の地域の氏子が正装して公民館を出発。掛け声をかけながら早朝に白鳥居で合流します。神官のお祓いを受けたあと参道を進み、地域ごとに分かれて祝詞、お祓いを受け再び地域ごとに別れて直会(なおらい)を行ないます。

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直会は神様にお供えしたお神酒や供物をいただき、身を清める行事ですが、諏訪神社の差入れでは東岡屋、西岡屋ごとに別れ、昔ながらの陣幕で囲まれた場所で語り合います。東岡屋側では、丹波篠山の黒豆も振舞われます。

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宴もたけなわになると両地域の食べ物の交換、そして地域の代表があいさつを行います。そうして直会が終わると、両地域の人々が集合し、参道を歩いていきます。このときは両地域が揃って伊勢音頭を歌いながら歩いていきます。

行き、帰りと掛け声や唄うことには「元気でやっていたか」「今年も無事に終わってよかった」などの意味があるそうです。午後からは子供神輿が集落内を練り、最後は神社にてお祓いも受ける行事も行われます。

長く続くこのお祭りですが秋の収穫を喜び、また神様に感謝を伝えると同時に、神社周辺の地域の皆さんの交流の場となっていることが良くわかります。 ぜひ一度足を運んでみてはいががでしょうか。