丹波篠山市内を舞台に、野生のニホンザルを探すプログラムです。現在、丹波篠山市内にはニホンザルの群れが5群生息しています。いずれの群れも農地に出没し農作物被害を発生させていますが、彼らの生活の中心地は丹波篠山の森の中です。ニホンザルは普段どのような場所にいるのでしょうか。ラジオテレメトリーという位置探索システムを使って、森の中にいるサルの探索に挑戦します。

ニホンザルの暮らし

ニホンザルは群れで生活し、群れの規模は10〜100頭程度です。数平方キロメートルから数十平方キロメートルの行動圏のなかで、春夏は葉や花、秋は果実や木の実、冬は樹皮など、季節ごとに様々なものを食べています。人が生活しているエリアの近くにも棲んでいて、田畑の作物を食べることもあります。

見えない姿を電波で追う！

サルは、人里から離れた山の中にいることが多く、直接見つけることは大変です。なかなか見つからないサルを探す秘密道具が、ラジオテレメトリーシステムです。丹波篠山の5群には電波発信機が装着されています。アンテナと受信意を駆使することで、見えないサルを電波で探します。

被害の現場を目撃!?

運が良ければ、畑の近くでサルを見ることができるかもしれません。山の中で生活するサルにとって、畑はおいしい食べ物がたくさんある魅力的な場所ですが、作物を育てている農家にとって、畑に出没するサルは厄介ごとの種でもあります。人と野生動物はどのように共存することができるのでしょうか。実際の現場を見ながら人と野生動物の関係について考えてみましょう。